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SDGs紙芝居
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わらしべ長者そのあとのおはなし
貧しい男が観音さまに「良いことがありますように」とお願いしました。観音さまにお願いしたあとに、道で転んでしまいましたが、その時に一本のわらを拾いました。それが次々と良いものに変わっていき、最後には、一本のわらが立派なお屋敷になりました。人々はその男をわらしべ長者と呼ぶようになりました。今回は男がわらしべ長者になったあとのお話です。わらしべ長者はわら一本も無駄にせず、ものを大切にして過ごしていました。
物を大切にするわらしべ長者の暮らしぶりはお城でも有名でした。
ある日、お殿様の家来がやってきました。
「雨が降らなくて、お城のお米や野菜が育ちません」。
「食べるものが足りません。助けて下さい」。
わらしべ長者はお城に行ってお殿様に言いました。
「隣のお殿様はお米や野菜を捨てていると聞きました」。
「一度、隣のお殿様の所に行きませんか」。
隣のお殿様のところにいくと、隣のお殿様は「このお城でもお米や野菜はなくては困る」「だが、古い米や傷のついた野菜なら捨てている。いくらでも持って行け」と言いました。
わらしべ長者は、喜んで古くなったお米や傷のついた野菜を持って帰りました。
お殿様は「隣のお殿様が捨てているような米や野菜は食べられるのか?」と困った顔で言いました。
「心配ありません、お殿様」。わらしべ長者は、ふっくらとしたお米を炊き、傷のついた野菜を次々と美味しい料理に変身させました。わらしべ長者は毎日、料理をつくりました。
すると、まちのみんなは食べるものに困らないようになりました。
お城を救ったわらしべ長者はお殿様からご褒美をたくさんもらいました。
ものを大切にしたわらしべ長者はずっと幸せに暮らしたそうです。
おしまい。
こどものまち株式会社
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